母音単独または母音といくつかの子音の組み合わせでできる音声の単位です。1つの音節の中には必ず母音が1つ入ります。(多重母音の場合は、2つ、3つ入ることがあります。)
また、1つの音節は一気に読みます。
例えば「ma-pa」「hom-bre」はどちらも2音節の単語です。カタカナで書くと「マパ」と「オンブレ」となりますが、「マ」をいうのと同じ時間の長さで「オン」を、「パ」の間に「ブレ」を言う感じだと思って下さい。
ca-fé, cer-ve-za, hom-bre, mu-jer, ac-tor, ac-triz
1. アクセント記号がついている場合は、そこを一番強く発音します。
2. アクセント記号がついていなくて、母音または「n」か「s」で終わる単語は、後ろから2音節目を強く発音します。
cer-ve-za セルベッサ
ma-pa マパ
no-che ノーチェ
3. アクセント記号がついていなくて、「n」「s」以外の子音で終わる単語は、1番最後の音節を強く発音します。
mu-jer ムヘール
pa-pel パペル
co-lor コロール
ac-tor アクトール
ac-triz アクトリス
a-mar アマール
be-ber ベベール
es-cri-bir エスクリビール
1. 母音または「n」「s」で終わり、後ろから2音節目以外を強く発音する場合は、該当箇所にアクセント記号をつける。
ca-fé カフェ
ja-ba-lí ハバリ
jar-dín ハルディン
Ja-pón ハポン
ja-po-nés ハポネス (複数形 ja-po-ne-ses ハポネセス)
2. 「n」「s」以外の子音で終わり、1番最後の音節以外を強く発音する場合は、該当箇所にアクセント記号をつける。
dé-bil デビル
lá-piz ラピス
ár-bol アルボル
fá-cil ファシル
di-fí-cil ディフィシル
a-zú-car アスーカル
3. 3音節以上の単語で、後ろから3音節目以前を強く発音させる場合は、該当箇所にアクセント記号をつける。
mé-di-co メディコ
sá-ba-do サバド
Mé-xi-co メヒコ
強母音(a,e,o)と弱母音(i.u)の組み合わせ、または弱母音同士の組み合わせで形成され、発音上1つの母音とみなされ、1音節の中に入ることができます。
二重母音の例
diez ディエス
bien ビエン
ai-re アイレ
día ディア
frío フリオ
1. 1音節のものにはアクセント記号はつけません。
flor, mar
ただし、同音異義語を区別するためにアクセント記号がつけられる場合があります。
él(主格人称代名詞三人称単数)と el(男性名詞につく定冠詞)
tú(主格人称代名詞二人称単数)と tu(所有形容詞二人称単数)
te(目的格人称代名詞二人称単数)と té(お茶)
2. 大文字にはアクセント記号は通常の場合つけません。
El es japonés.(最初の「El」は定冠詞ではなく、主格人称代名詞の「él」)
MEXICO(すべて大文字で書くときは、アクセント記号はつけない。)
lección, organización, atención
<名詞>
árbol アルボル 木(♂)
azúcar アスーカル 砂糖(♂)
sábado サバド 土曜日(♂)
organización オルガニサシオン 組織、機関(♀)
atención アテンシオン 注意(♀)
<形容詞>
fácil ファシル 簡単な
difícil ディフィシル 難しい
アクセントの位置については大体わかって頂けたでしょうか? 音節の切り方や二重母音のことなど多少複雑なので、理論的に覚えるというよりは、音自体は耳で聞いて覚えて、アクセントをつけるかつけないかは目で見て覚えるのが早道だと思います。
番組の中でお知らせした過去ログに於ける「México」のアクセントのつけ忘れも、ほとんどの場合「MEXICO」と大文字で書いているのでついつい…ということだったのですが、本当に申し訳ありませんでした。
ところで、よくスペイン人が日本語の名前を読むときに最後から2音節目を強く読むのも「母音で終わる単語は、アクセント記号がついていない限り、後ろから2音節目を強く読む」という規則によるものです。「ナオーコ」とか「アキノーリ」なんて呼んでますよね。あなたの名前はどうでしょう?
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