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みなさん、こんにちは!

このブログは、JQROCから配信されているポッドキャスト番組「サラッとスペイン語♪」を補完するためのテキストブログです。

ポッドキャスト「サラッとスペイン語♪」の配信サイトへは、右の画像をクリックするとたどり着けますので、まずは、番組をお聞きになってから、こちらをお読み下さい。

2008年8月28日木曜日

Lección 9 名詞の性、冠詞と形容詞の一致


名詞の性

スペイン語ではすべての名詞に性があります。

生物の場合は、実際の性と一致しています。
今回のレッスンでは、男性名詞を青字、女性名詞を赤字で表示します。

hombre オンブレ 男
mujer ムヘール 女、妻
esposo エスポソ 夫
esposa エスポサ 妻
marido マリド 夫
padre パドレ 父親
madre マドレ 母親
hijo イホ 息子
hija イハ 娘
niño ニーニョ 男の子
niña ニーニャ 女の子
hermano エルマノ 兄/弟
hermana エルマナ 姉/妹

非生物の場合はそれぞれ覚えるしかないのですが、概して「o」で終わる名詞は男性名詞、「a」で終わる名詞は女性名詞です。

libro リブロ 本
revista レビスタ 雑誌

vino ビノ ワイン
cerveza セルベッサ ビール
refresco レフレスコ 清涼飲料水
zumo スモ ジュース(スペイン)
jugo フゴ ジュース(メキシコ)
café カフェ コーヒー
 テ 紅茶、お茶
leche レチェ 牛乳

mesa メサ 机、テーブル
silla シージャ 椅子
cama カマ ベッド
armario アルマリオ タンス、クロゼット

「a」で終わる男性名詞
sistema システマ システム
mapa マパ 地図
tema テマ テーマ
tequila テキーラ テキーラ

「o」で終わる女性名詞
mano マノ 手


冠詞

不定冠詞(1つの、ある)
un(ウン)+ 男性名詞
una(ウナ)+ 女性名詞

定冠詞(その)
el(エル)+ 男性名詞
la(ラ)+ 女性名詞

un hombre, una mujer, un libro, una revista
el hombre, la mujer, el libro, la revista

例外 el agua(アグア=水)el aguila(アギラ=鷲)


形容詞の性の一致

形容詞は名詞の性に一致して変化します。
男性形が「o」で終わる形容詞の女性形は「o」を「a」に変えることによって作れます。

alto(アルト=背が高い)
un hombre alto, una mujer alta

frío(フリオ=冷たい)
un café frío, una cerveza fría

amargo(アマルゴ=苦い)
un café amargo, una cerveza amarga


男性形が「o」以外の母音、あるいは子音で終わる形容詞は男女同形です。

inteligente(インテリヘンテ=頭の良い、賢い)
un hombre inteligente, una mujer inteligente


ただし、国籍を表す形容詞は男性形が子音で終わる場合も、女性形には「a」を語尾につけます

mexicano(メヒカノ=メキシコの)
un hombre mexicano, una mujer mexicana

español(エスパニョール=スペインの)
un hombre español, una mujer española

japonés(ハポネス=日本の)
un hombre japonés, una mujer japonesa


男性形が「o」以外の母音で終わる形容詞は国籍を表すものも変化しません。

belga(ベルガ=ベルギーの)
un hombre belga, una mujer belga


これらの国籍を表す形容詞は、同時に名詞としての用法もありそれぞれ「〜人」という意味になります。

un mexicano(一人のメキシコ人男性)
una española(ひとりのスペイン人女性)
el japonés(その日本人男性)
la japonesa(その日本人女性)


海の性別

スペイン語  el mar
フランス語  la mer
イタリア語  il mare
カタロニア語 la mar

みなさんにとっては、海は男性的なものでしょうか、それとも女性的なものでしょうか…?


スペイン語を複雑にしているだけに思える名詞の性。形容詞の一致まではまだともかくとして、代名詞も性に一致させなければならないので、「それ」と言いたいときもいちいち性を考えなければならなくてとても面倒です。

そんな風にすべてを男性女性に分けて考えているラテン語圏の人達は、自然と男女の性別への意識も高いのかもしれないと思ったりします。ラテン系は情熱的と言われる所以でしょうか…。

いずれにしても、番組の中でも言っていますが、私はもちろんのこと、ネイティブでも間違えますので、そんなに神経質にならなくても大丈夫です。

それでは、¡Hasta la próxima!

2008年8月21日木曜日

Lección 8 「querer」の直説法現在

quererの直説法現在の活用

querer(ケレール=欲しい、〜したい)

yo quiero ジョ(ヨ) キエロ
quieres トゥ キエレス
él quiere エル キエレ
ella quiere エジャ キエレ
usted quiere ウステ キエレ

nosotros queremos ノソートロス ケレモス
vosotros queréis ボソートロス ケレイス
ellos quieren エジョス キエレン
ellas quieren エジャス キエレン
ustedes quieren ウステデス キエレン

「er」で終わる規則動詞が少し変化した形です。「nosotros」「vosotros」が主語の時は規則活用と同じで、それ以外は、語幹の途中に「i」が挿入されます。


番組の中で出て来た表現

Quiero una cerveza. キエロ ウナ セルベッサ。 ビールが欲しい。
Quiero beber una cerveza. キエロ ベベール ウナ セルベッサ。 ビールが飲みたい。

「querer」の後に欲しい物を持ってくれば、「○○が欲しい。」という文が出来上がります。
「cerveza」の前に不定冠詞「una」と入れているのは、ビールを1本あるいは1杯という具体的な概念が前提にあり、バーなどで注文する時は必ずこう言います。「una」を入れなくても文法的には正しいのですが、実際に飲もうとしているかどうかは関係なく、漠然と「ビールが飲みたい」という気持ちを表現するにとどまります。

また、「cerveza」の読み方ですが、「ve」のところを強く読むので、結果としてその後に「ッ」が入る感じになります。


Quiero comer pan. キエロ コメール パン。 パンが食べたい。

一方、パンの場合は、パンの種類や形状などにより具体的な量の基準がはっきりとしていないので、普通は冠詞を入れません。ただ、レストランで「パンを持って来て下さい。」という場合は、「un poco de (ウン ポコ デ=少しの)」をつけて「Quiero un poco de pan, por favor.」などと言うのが一般的です。「por favor(ポル ファボール)」は「お願いします」という意味です。


Quiero comer algo. キエロ コメール アルゴ。 何か食べたい。
¿Quieres comer algo? キエレス コメール アルゴ? 君は何か食べたい?

No quiero comer nada. ノ キエロ コメール ナダ。 何も食べたくない。
Él no quiere comer nada. エル ノ キエレ コメール ナダ。 彼は何も食べたくない。

「¿Quieres comer algo?」という問いかけに対して答える場合は、最初に「Sí」か「No」が必要で、「Sí, quiero comer algo.」または「No, no quiero comer nada.」となります。


Quiero dormir. キエロ ドルミール。 眠りたい。
No quiero dormir. ノ キエロ ドルミール。 眠りたくない。
¿Quieres dormir? キエレス ドルミール? 君は眠りたい?
¿No quieres dormir? ノ キエレス ドルミール? 君は眠りたくないの?

この場合も同様で、「¿Quieres dormir?」と聞かれたならば、「Sí, quiero dormir.」または「No, no quiero dormir.」と答えなければなりません。

「¿No quieres dormir?」は否定疑問ですが、答えるときは普通の疑問文に対する場合と同じで、眠りたければ「Sí, quiero dormir.」ですし、眠りたくなければ「No, no quiero dormir.」となります。


Te quiero. テ キエロ。 君を好きだ(愛している)。
Te quiero mucho. テ キエロ ムーチョ。 君をとても好きだ(愛している)。
¿Me quieres? メ キエレス? 私のこと好き?


今回番組の中で出て来た新しい単語

querer ケレール 欲しい、〜したい
una ウナ 1つの(女性名詞につく不定冠詞)
cerveza セルベッサ ビール
algo アルゴ 何か
nada ナダ 何も
dormir ドルミール 眠る



初めて出て来た不規則活用動詞の活用はいかがでしたか? それ程複雑ではないという感想を持って頂けると嬉しいです。というのも、よく使う動詞に限って不規則活用をするので、避けては通れないのです。今回の「querer」のように直説法現在の活用で「e」が「ie」に変わる動詞は「pensar(ペンサール=考える)」「perder(ペルデール=失う)」「entender(エンテンデール=理解する)」など、かなりの数があります。

番組の中でも言いましたが、復習のための練習問題を「JQROC」のサイトの方に載せておきましたので、余力のある方は是非チャレンジしてみて下さい。

それでは、¡Hasta la próxima!

2008年8月14日木曜日

Lección 7 発音と表記

アルファベットと発音


母音は青字、特に注意を要する子音は赤字にしてあります。
アルファベットのすぐ後のかっこ内は、そのアルファベット自体の読み方です。

a(ア)
b(べ)  ba バ   bi ビ   bu ブ   be べ   bo ボ
c(セ)  ca カ   ci シ   cu ク   ce セ   co コ   chi チ
d(デ)  da ダ   di ディ   du ドゥ   de デ   do ド
e(エ)
f(エフェ)  fa ファ   fi フィ   fu フ   fe フェ   fo フォ
g(へ)  ga ガ   gi ヒ   gu グ   ge ヘ   go ゴ  gui ギ   gue ゲ  güi グイ   güe グエ
h(アチェ)  ha ア   hi イ   hu ウ   he エ   ho オ
i(イ/イ・ラティナ)
j(ホタ)  ja ハ   ji ヒ   ju フ   je ヘ   jo ホ
k(カ)  ka カ   ki キ   ku ク   ke ケ   ko コ
l(エレ)  la ラ   li リ   lu ル   le レ   lo ロ
ll(ドブレエレ)  lla ジャ(リャ)   lli ジ(リ)   llu ジュ(リュ)   lle ジェ(リェ)   llo ジョ(リョ)
m(エメ)  ma マ   mi ミ   mu ム   me メ   mo モ
n(エネ)  na ナ   ni 二   nu ヌ   ne ネ   no ノ
ñ(エニェ)  ña ニャ   ñi 二   ñu ニュ   ñe ニェ   ño ニョ
oオ)
p(ぺ)  pa パ   pi ピ   pu プ   pe ぺ   po ポ
q(ク)  qui キ   que ケ
r(エレ)  ra ラ   ri リ   ru ル   re レ   ro ロ
rr(ドブレエレ)  rra ラ   rri リ   rru ル   rre レ   rro ロ(すべて巻き舌)
s(エセ) sa サ   si シ   su ス   se セ   so ソ
t(テ)  ta タ   ti ティ   tu トゥ   te テ   to ト
uウ)
v(ウベ)  va バ   vi ビ   vu ブ   ve べ   vo ボ
w(ドブレウベ)  wa バ
x(エキス)  xi シ/ヒ   xe セ
y(イ・グリエガ)  ya ジャ(ヤ)   yu ジュ(ユ)    ye ジェ(エ)   yo ジョ(ヨ)
z(セタ)  za サ   zi シ   zu ス   ze セ   zo ソ


番組の中で出て来た単語

Japón ハポン 日本
fugarse* フガルセ 逃げる
jugar フガール 遊ぶ
paella パエジャ パエリヤ
México メヒコ メキシコ

*番組の中ではfugarと言っていますが、この単語は、自分自身の行為を表すときに使われる再帰動詞と言う種類の動詞で、常に再帰代名詞(不定形の場合はse)を伴って用いられます。再帰動詞については、もっと先に進んでから、詳しく説明します。



ここに「日本語のカナとスペイン語の表記の対応表」のPDFファイルをアップしようと考えていたのですが、このブログサイトはファイルのアップロードができないので、「JQROC」の今回のエントリーの方にアップしてあります。対応表をご覧になりたい方は、恐れ入りますが、あちらのサイトをご覧下さい。右サイドバーの画像から行けます。

それでは、¡Hasta la próxima!

2008年8月7日木曜日

Lección 6 -ir動詞の直説法現在

-ar動詞のおさらい

語尾の「ar」を取って、「-o, -as, -a, -amos, -áis, -an」をつけます。

cantar(カンタール=歌う)

yo canto ジョ(ヨ) カント
tú cantas トゥ カンタス
él canta エル カンタ
ella canta エジャ カンタ
usted canta ウステ カンタ

nosotros cantamos ノソートロス カンタモス
vosotros cantáis ボソートロス カンタイス
ellos cantan エジョス カンタン
ellas cantan エジャス カンタン
ustedes cantan ウステデス カンタン


-er動詞のおさらい

語尾の「er」を取って、「-o, -es, -e, -emos, -éis, -en」をつけます。

beber(ベベール=飲む)

yo bebo ジョ(ヨ) ベボ
tú bebes トゥ ベベス
él bebe エル ベベ
ella bebe エジャ ベベ
usted bebe ウステ ベベ

nosotros bebemos ノソートロス ベベモス
vosotros bebéis ボソートロス ベベイス
ellos beben エジョス ベベン
ellas beben エジャス ベベン
ustedes beben ウステデス ベベン

この「beber」という動詞は、文脈によっては「お酒を飲む」という意味になります。


-ir動詞の直説法現在の活用

語尾の「ir」を取って、「-o, -es, -e, -imos, -ís, -en」をつけます。

vivir(ビビール=住む、生きる)

yo vivo ジョ(ヨ) ビボ
tú vives トゥ ビベス
él vive エル ビベ
ella vive エジャ ビベ
usted vive ウステ ビベ

nosotros vivimos ノソートロス ビビモス
vosotros vivís ボソートロス ビビス
ellos viven エジョス ビベン
ellas viven エジャス ビベン
ustedes viven ウステデス ビベン


¿Dónde vives? ドンデ ビベス? 君はどこに住んでいるの?
¿Con quién vives? コン キエン ビベス? 君は誰と住んでいるの?

¿Dónde vive usted? ドンデ ビベ ウステ? あなたはどこに住んでいるのですか?
¿Con quién vive usted? コン キエン ビベ ウステ? あなたは誰と住んでいるのですか?

「dónde」は「どこ」という意味の疑問副詞で、「donde」とアクセントをつけないと関係副詞になります。
「con」は「〜と一緒に」という意味の前置詞で英語の「with」と一緒です。
「quién」は「誰」という意味の疑問代名詞で、やはり「quien」とアクセントをつけないと関係代名詞になります。
関係副詞や関係代名詞の使い方は、もっと回を重ねてからやりますが、英語の「where」や「who」と同じだと考えて頂いて結構です。


escribir(エスクリビール=書く)

yo escribo ジョ(ヨ) エスクリボ
tú escribes トゥ エスクリベス
él escribe エル エスクリベ
ella escribe エジャ エスクリベ
usted escribe ウステ エスクリベ

nosotros escribimos ノソートロス エスクリビモス
vosotros escribís ボソートロス エスクリビス
ellos escriben エジョス エスクリベン
ellas escriben エジャス エスクリベン
ustedes escriben ウステデス エスクリベン


Te escribo después. テ エスクリボ デスプエス 後で君にメールするよ。

「te」にアクセントをつけて「té」とすると、「お茶」という意味になってしまいます。

アクセント記号はその単語の中でどこを一番強く発音するところを示す以外に、以下のような使い方があります。
1. 機能によってアクセントを付けたり付けなかったりする場合
   「dondeとdónde」「quienとquién」「queとqué」「cuandoとcuándo」「cuantoとcuánto」など

2. 1音節の同音異義語を区別するためにアクセントをつける場合
   「elとél」「tuとtú」「teとté」「seとsé」など

他の「ir」動詞にはasisitir(アシスティール=参加する)decidir(デシディール=決める)descubrir(デスクブリール=発見する)existir(エクシスティール=存在する)insistir(インシスティール=主張する)ocurrir(オクリール=起きる)recibir(レシビール=受け取る)などがあります。英語の単語に似てますよね。



やっと3種類の規則活用動詞の直説法現在の活用をすべて見ることができました。

あくまでも私見ですが、日本人にとってスペイン語を勉強する上でのネックになることを3つあげるとすると、動詞の活用、名詞の性、冠詞の使い方だと思います。動詞の活用は慣れですし、実際スペイン語が母国語の人でも間違えることがあります。名詞の性は客観的に見て、スペイン語を不必要に複雑にするためだけに存在しているように思えるなのですが、あるものは仕方ないですね。私も毎日のように間違えています。3つ目にあげた冠詞の使い方に関しては、英語でも同じですが、使い方にあきらかな決まりがある部分と曖昧な部分があるので、私自身、おさまりが良いように適当に使っています。実際、ネイティブの話者に質問してもきちんとした答えは得られないものです。

でも、それは日本語に置き換えて考えてみれば、想像に難くないところですね。「は」と「が」の使い分けなど、理論的に説明するのは難しいものです。もともと言語があるところに文法は後付けだし、使われる人達によって日々変化して行くものでもあるので、仕方がないのかも知れません。

それなので、文法も大事ですが、あくまでも道標であって、実際には、コミュニケーションが成立すれば良いのだと私は思っています。実践あるのみです!

ご質問、間違いのご指摘等、どんなことでも、お気軽にメールを頂ければ幸いです。

それでは、¡Hasta la próxima!